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ドイツからの便り~vol.2

皆様こんにちは!

2016年も気がつけば、あっという間に2月ですね。
今年の冬は暖冬で、ドイツも私の住む地方はほとんど気温が0度以上です。
12月のクリスマスマーケットも雪が降らず、何だかイメージと違いました。
1月も雪が降ったのはほんの一瞬でした。
ドイツの冬は日本の北海道のように寒いのが普通なので、ドイツの人々はみんな気味悪いと言っています。
ドイツ人は地球環境問題に非常に関心が高くて、この手の話題は常にトップテーマです。

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それと、ドイツ人は大のお祭り好き!
2月3日は日本では節分、そしてドイツでは今年は2月4日の木曜〔汚れた木曜日〕から翌週の水曜日〔灰の水曜日〕までお祭り騒ぎが行われました。
この週はカーニバルの最終週です。カーニバルは前年の11月11日から始まり、2月の灰の水曜日で終わります。
そしてその後はイースターまで断食期間に入ります。

断食と言っても甘い物を控える、お酒の量を減らす、肉を減らすなど、この期間は普段よりも慎ましい生活をするってことらしいです。
昔しはこの季節が一番食料の乏しい時期だったことと関係しているようです。
現代社会では実際のところ、ドイツ人たちは全く普段と変わらない生活をしているのですが・・・

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イスラム教のラマダーンはもっと厳しいみたいです。
以前、ドイツ語クラスの生徒さんの中に、イスラム教の妊婦さんがいました。
彼女の宗派では断食期間中は妊婦さんでも、朝から晩まで飲まず、食わずでいるそうです。
真夜中から何時間かは食べたり飲んだりができるそうです。
その話しをクラスのみんなで聞いて、びっくりしました。

そして他の宗派のイスラム教の人が、「それは医学的に間違っている、妊婦さんは例外だからお腹の赤ちゃんのためにも、昼間も水を飲んだり、食事をした方がいい!」と反論していました。
日本では宗教について考えることがほぼ全くなかったのですが、ドイツにいるとこのような議論は日常で行われ、私にとって、ものすごく衝撃的でした。
日本以外の国では宗教が非常に生活に密着しているということをこのドイツで初めて知りました。

ドイツはキリスト教の国です。
せっかくドイツにいるので、キリスト教の行事をもっと理解したいのですが、非常に奥が深くてなかなか理解するのが難しいです。
クリスマス、カーニバル、イースターがこの国の人々にとってはとても重要なことは確かです。

カーニバル最終週のバラの月曜日には、大きな町では大規模なパレードが行われ、仮装をした人々が各地から集まってきます。
そして様々なテーマの山車が登場し、山車に乗った人々が歩道の子供たちに大量のお菓子をばらまきます。
歩道では大勢の人がビールを飲んだりしてお祭り騒ぎをします。
有名な場所としてはケルン、デュッセルドルフ、マインツ、ボンなどです。

私の町でもこの季節、パン屋さんでは大量の甘いドーナツが売られます。
ベルリーナと言って、まるい揚げパンの中に、木苺のようなジャムが入っていて周りはお砂糖がまぶしてあります。
断食期間に入る前の甘い物の食べ収めってことでしょうか?
確かに、職場にも家庭にもベルリーナが溢れていました。

「この時期これを食べないと気がすまないんだ。」と、あるドイツ人は言ってました。
甘い物を食べたら歯を磨きましょう!

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ヨーロッパは予防歯科の先進国と思っていましたが、実際のところそうでもなさそうです。
これだけ甘い物が溢れていたらしょうがないかな?と思います。
この国でも虫歯のある人はたくさんいますね。
やはり食生活は重要ですね。
それではまたお元気で!

歯科医師 大庭美和子(ドイツ在住)

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