はじめまして、平成27年6月から千代田ファーストビル歯科で歯科研修医をさせて頂いております砂治大介です。
千代田ファーストビル歯科で己を鍛え、磨いて、一日も早く一人前の歯科医になれるよう精一杯頑張っていきたいと思っていますので、みなさまよろしくお願いします。
ところで、先日、テレビを見ていたところ、「動物園で歯科検診」をする。というニュースを目にしました。
これには動物も検診する時代なのかぁと驚きました!
私も以前飼っていた犬の歯石を使わなくなった歯科器具を使って取ったことがあるのですが、びっくりするぐらい大きな塊の歯石が取れたことがありました。
動物も人間と同じ生き物です。
口で食べ物を食べるからには歯周病になってしまう可能性は人間同様にあります。
飼っているペットの歯や歯周組織のケアもきちんと御自身のお口と同様に気を遣ってあげて頂ければと思います。
とはいえ、まずは自分自身の歯が大切です!
虫歯や歯周病のセルフケアとして一番に考えるのが歯磨きだと思います。
しかし、最近は実に様々な歯磨き粉が売られています。
ドラッグストア等でどれにしようかと悩まれた経験をお持ちの方も多いと思います。
そこで歯磨き粉に含まれている成分について説明したいと思います。
う蝕予防を目的とした薬用成分
フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズetc…
歯周疾患の予防を目的とした薬用成分
1 バイオフィルムへの浸透、殺菌を目的としたもの
イソプロピルメチルフェノール
2 抗炎症、止血を目的としたもの
トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸
3 抗炎症、抗アレルギーを目的としたもの
クリチルリチン酸
4 抗炎症、組織の修復促進を目的としたもの
リゾチーム
5 収斂作用
塩化ナトリウム、ヒノキチオール
6 歯石沈着予防
ポリリン酸、ピロリン酸、クエン酸亜鉛
う蝕予防、歯周疾患予防供に効果があるもの
クロルヘキシジン、塩化セチルピリジウム、トリクロサン、デキストラナーゼetc…
知覚過敏に効果があるもの
乳酸アルミニウム、硝酸カリウム、塩化ストロンチウムetc…
口臭予防に効果があるもの
クロロフィルetc…
などがあります。
歯磨き粉を選ぶ際には自分が求めている効果があるものが配合されている歯磨き粉を選んでくださいね。
歯科医師(臨床研修医) 砂治 大介